SSブログ

離婚の条件 [泣ける話]










こんにちわ




今回は

「離婚の条件」という話を

ご紹介します♪




ではどうぞ☆










スポンサードリンク










仕事から帰宅すると、

妻は食事の支度をととのえていた。


僕は彼女の手をにぎり

「話があるんだ」と切り出した。


妻は何も言わず席についた。

その目は苦痛に満ちていた。


ふと、僕はどう切り出したら

いいのか分からなくなった。



… でも言わなければならない。

「離婚したいんだ」と。


僕は冷静に、その言葉を口にした。


妻は大したリアクションも見せず、

ただ静かに聞き返した。「どうして?」



その問いに敢えて答えないでいたら、

妻はとうとう怒りをあらわにした。

彼女は箸を投げ散らかし叫んだ。

「あんたなんか、男じゃない!!」




その夜、その口論のあと

僕らはとうとう一言も言葉を交わさなかった。



妻のすすり泣く声がかすかに聞こえた。

わかっている。

どうして僕らがこうなってしまったのか、

妻はその理由を知りたがっているのだ。

でも僕は、

彼女を納得させられるような

説明をとうてい与えられるはずはなかった。


それもそのはず。

僕は「ジェーン」という

他の女性を愛してしまったのだ。


妻のことは、、、もう愛していなかった。

ただ哀れんでいただけだったのだ!



深い罪悪難に苛まれながら、

僕は離婚の「承諾書」を書き上げた。



その中には、

家は妻に譲ること、

車も妻に譲ること、

僕の会社の30%の株も

譲渡することを記した。


彼女はそれをチラと見ただけで、

ビリビリと破り捨てた。

僕がこの10年という月日を共に過ごした、

この女は僕にとってもはや

「見知らぬだれか」に成り下がっていた。


彼女が今まで僕のために浪費した、

時間、労力、エネルギーに対しては、、、

本当に申し訳ないと思っている。



でも自分が「ジェーン」を愛している

という気持ちに、これ以上目を

背けることは出来なかった。




承諾書を破り捨てたあと、

妻はとうとう大声をあげて泣き始めた。


ヘンな言い方だが、

僕はその彼女の泣く姿を見て少

しホッとしたのだ。


これで離婚は確定だ。

この数週間、

呪いのように頭の中につきまとっていた

「離婚」という二文字は、

これでとうとう現実化したのだ。





スポンサードリンク








その翌日、

僕は仕事からかなり遅くに帰宅した。


家に戻ると、

妻はテーブルに向かって

何かを一生懸命に書いていた。


夕食はまだだったが食欲など到底なく、

僕はただベッドに崩れるように

倒れ込み寝入ってしまった。


深夜に一度目が覚めたが、

その時も妻はまだテーブルで

何かを書いているようだった。



僕はもはや大した興味もなく、

ふたたび眠りについた。


朝になって、

妻は僕に「離婚の条件」とつきつけてきた。


彼女は家も車も株も、何も欲しくないと言った。


でもその代わりに

「1ヶ月間の準備期間」

が欲しいと言ってきた。


そして彼女の条件は、

その1ヶ月のあいだ出来るだけ

「今までどおり」の生活をすること。


その理由は明確だった。

僕らの息子が、

1ヶ月後にとても大切な試験を

控えているため、できるだけ彼を

動揺させたくないというのが、

彼女の言い分だった。



それに関しては、

僕は即座に納得した。


だが、それ以外にもうひとつ

妻は条件をつけてきた。


「私たちが結婚した日、

あなたが私を抱き上げて寝室に

入った日のことを思い出してほしい」と。


そして、

これからの一ヶ月のあいだ、

あの時と同じようにして

毎朝、彼女が仕事へ行くときに

彼女を腕に抱き上げて寝室から

玄関口まで運んでほしいと言うのだ。




僕は「とうとうおかしくなったな・・・」と思った。


でもこれ以上

妻といざこざを起こしたくなかった僕は、

黙って彼女の条件を受け入れた。


僕は「ジェーン」にこのことを話した。

ジェーンはお腹を抱えて笑い、

「ばかじゃないの」と言った。

今さら何をどうジタバタしたって

離婚はまぬがれないのに

とジェーンは嘲るように笑った。


僕が「離婚」を切り出して以来

僕ら夫婦はまったく

スキンシップをとっていなかった。

なので、

彼女を抱き上げて

玄関口まで連れていった1日目



僕らは二人とも

なんともヘンな感じで、ぎこちなかった。



それでもそんな僕らの後ろを、

息子はそれは嬉しそうに

手をパチパチ叩いてついてきた。


「ダディーがマミーを抱っこして

『いってらっしゃい』するよ!」

その言葉を聞くなり、

僕の胸はきりきりと痛んだ。

寝室からリビングへ、

そして玄関口へと

僕は妻を腕に抱いたまま

10メートルは歩いただろうか。


妻は目を閉じたまま、そっと

「どうかあの子には離婚のことは言わないで」

と耳元でささやいた。

僕は黙ってうなずいた。

でもなぜか、

そうしながら心はひどく動揺していた。

妻をドアの外に静かにおろすと、

彼女はそのままいつもの

バス停へ向かって歩いていった。

僕もいつもどおり車に乗り込み仕事へ向かった。





2日目の朝

初日よりは少しは慣れた感があった。

抱き上げられながら、

妻は僕の胸に自然ともたれかかっていた。

僕はふと、

彼女のブラウスから薫るほのかな香りに気づいた。


そして思った。

こうして彼女をこんな近くで

きちんと見たのは、

最後いつだっただろうかと。。。



妻がもはや若かりし頃の妻ではないことに、

僕は今さらながら驚愕していた。

その顔には細かなシワが刻まれ、

髪の毛には、

なんと白いものが入り交じっている!

結婚してからの年数が、

これだけの変化を彼女に。。。

その一瞬、僕は自問した。

「僕は彼女に何てことをしてしまったのだろう」と。




4日目の朝

彼女を抱き上げたとき、ふと

かつて僕らの間にあった、

あの愛情に満ちた

「つながり感」が戻ってくるのを感じた。

この人は…この女性は、

僕に10年という年月を捧げてくれた人だった。




5日目、そして6日目の朝

その感覚はさらに強くなった。

このことを、僕は「ジェーン」には言わなかった。



日にちが経つにつれ

妻を抱き上げることが

日に日にラクになってゆくのを感じた。


なにせ毎朝していることなので、

腕の筋力もそりゃ強くなるだろうと、

僕は単純にそう考えていた。





ある朝、

妻はその日着てゆく服を選んでいた。

鏡のまえで何着も何着も試着して、

それでも体にピッタリくる一着が、

なかなか見つからないようだった。

そして彼女は「はあ〜っ」とため息をついた。

「どれもこれも、何だか大きくなっちゃって。。。」



その言葉を耳にして、

僕はてハッ!とした。

妻はいつの間にやせ細っていたのだ!


妻を抱き上げやすくなったのは、

僕の腕力がついたからではなく、

彼女が今まで以上に

軽くなっていたからだったのだ!


愕然とした。

それほどまで、やせ細ってしまうまで

彼女は痛みと苦痛を胸のなかに。。。




僕は思わず手を伸ばして、

妻の髪に触れていた。




そこに息子がやってきた。

「ダディー、マミーを抱っこして

『いってらっしゃい』する時間だよ!」



息子には、

父親が母親を毎朝抱き上げる

この光景を目にすることが、

すでに大切な日常の

一場面となっているようだった。




妻は、そんな息子にむかって

「おいで」と優しく手招きしたかと思うと、

彼を力いっぱいぎゅっと抱きしめた。


僕は思わず目をそらした。

そうしないと、

最後の最後で、

気が変わってしまいそうだったからだ!



僕はだまって、

いつものように妻を腕に抱き上げ、

寝室から、リビング、

そして玄関口へと彼女を運んだ。


妻はただそっと、

僕の首に腕を回していた。


そんな彼女を、

気づいたら強くグッと抱きしめていた。

そうまるで、

結婚したあの日の僕のように。。。

彼女の、それはそれは軽くなった体を腕のなかに感じながら僕は例えようのない悲しみを覚えていた。




そして最後の朝

妻を抱き上げたとき、

僕は、一歩たりとも歩みを進めることができなかった。


その日

息子はすでに学校へ行ってしまっていた。



僕は妻をしっかりと腕に抱き、そして言った。

「今まで気づかなかったよ。

僕たちの結婚生活に、こうして

お互いのぬくもりを感じる時間が

どれほど欠けていたか・・・」


そして僕はいつもどおり仕事へ向かった。

何かにせき立てられるように、

とにかくここで、

最後の最後で自分の決心が

揺らいでしまうのが怖くて


それを振り切るかのように、

車を停めると鍵もかけずに飛び出し、

オフィスのある上の階まで駆け上がっていった。



気が変わってしまう前に、

オフィスへ行かなければ。早く「ジェーン」のもとへ!


ドアを開けるとそこに「ジェーン」がいた。

彼女を見た瞬間、僕は思わず口にしていた。


「ジェーン、すまない。 僕は離婚はできない。」

「ジェーン」は「はあ?」という目で

僕を見つめそして額に手をあてた。

「あなた、熱でもあるの?」

僕はジェーンの手を額からはずし、

再度言った。

「すまない、ジェーン。僕は離婚はできないんだ。」

「妻との結婚生活が

『退屈』に感じられたのは、

彼女を愛していなかったからではなく、

僕が毎日の小さな幸せを、

他愛のない、だけどかけがえのない

小さな日常を大切にしてこなかったからなんだ。

今頃になって気づいたよ。

あの日、あの結婚した日、

僕が彼女を腕に抱いて

家の中へ初めての一歩を踏み入れた

あの日のように僕は死が二人を分つまで、

彼女をしっかり腕に抱いているべきだったんだ!」



「ジェーン」はようやく事の次第を理解したようだった。

そして僕のほっぺたを思いっきりひっぱたくと、

扉をバタン!と閉め

ワーッ!と泣き叫びながら飛び出して行った。



僕はそのまま黙って階下に降りた。

見ると、花屋が目にとまった。

僕はそこで、

妻のためのブーケをアレンジしてもらった。

店員が

「カードには何とお書きになりますか?」と聞いてきた。

僕はふと微笑んで、言った。

「そうだね、こう書いてくれ。」


『毎朝君を腕に抱いて見送るよ。

死が二人を分つ、その日まで...』



その日の夕方、

僕は妻への花束を抱え、

顔に笑顔をたたえて家についた。


はやる気持ちで階段を駆け上がる!

早く早く!妻のもとへ!



出迎えてくれた妻は

ベッドで冷たくなっていた。。。。

何も知らなかった。

僕は、何も知らなかったのだ。

妻が「ガン」であったことさえも。

ジェーンとの情事にうつつをぬかしていた僕は、

妻がこの数ヶ月必死で

病魔と戦っていたことに

気付きさえしなかったのだ!

妻は分かっていたのだ。

自分がもうじき死ぬことを。

彼女が出してきた

「離婚の条件」は僕を責めるものではなく、

僕を救うためのものだったのだ!

自分亡き後、

最愛の息子から僕が責められることがないように。



毎朝お母さんを抱き上げて

優しく見送るお父さん。


そう、そういう僕を毎朝見ていた

息子にとって僕はまぎれもなく

「お母さんに離婚をつきつけたお父さん」ではなく

「お母さんを最後まで愛したお父さん」となったのだ!





気づいたときには遅かった・・・


僕はその場で泣き崩れた。









スポンサードリンク






★おすすめ記事はこちら★


RADWIMPS「五月の蝿」の歌詞が怖すぎるww
http://bit.ly/16G7xrT

本当は残酷で怖い!?グリム童話
http://bit.ly/1cx0Xoa

ダウンタウンでの一コマ
http://bit.ly/1aSr4mv

明石家さんまの壮絶な生い立ち
http://bit.ly/1cPWZH5

ブラピ、妻アンジェリーナの病気について
http://bit.ly/17JOYUh

赤ちゃんは生まれたくて生まれてくる
http://bit.ly/1c5zLyz

感動!ディズニーのサイン帳の話
http://bit.ly/1ffBUId

アンパンマンに込められた哲学がすごい
http://bit.ly/1bVUhjd

皆に愛されたおばあちゃん
http://bit.ly/1cFBqc1

なだぎ武が引きこもり→芸人になった経緯がすごい!
http://bit.ly/1eaUfWI

深夜23時の電話
http://bit.ly/1a63RkH

ドラえもん最終回
http://bit.ly/HTTAgZ

ドラえもん「僕以外みんな死んでしまった」
http://bit.ly/1i5c5zm

ドラえもんが未来に帰って3年が経った
http://bit.ly/176v3yK

のび太、ジャイアン、スネ夫の友情
http://bit.ly/1j0rjRu

子供に教えたくない とっても怖い童話の意味
http://bit.ly/1bia6lU

「島唄」に隠された本当の意味
http://bit.ly/1e9SQ5l

しんのすけ「お花見にいくゾ」
http://bit.ly/HBr2IY

しんのすけとシロ、永遠の友達
http://bit.ly/1erQq2S

願いが一つ叶うなら
http://bit.ly/Hz8rNF

【閲覧注意】意味が分かると怖い話
http://bit.ly/16O6aYh



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。